DaiGoさんの『突破力』の要約です。
「根性」という言葉が好きな方には、ぜひ読んでいただきたい本です。

ざっくり概要
自分の限界とうまく付き合う道を探す方法が書かれた本。
抱いているバイアス→仮説立て→検証→結果を見て、仮説立ての繰り返し。
この本がおすすめな人
- 頑張り過ぎている人
- 根性論で頑張りがちな方
- 今何かしらに限界を感じている方
本の情報紹介
2019年5月出版
288ページ、読了まで90分
DaiGo著
DaiGo著『突破力』の要約=限界突破へは客観力が重要

DaiGo著『突破力』の要約=限界突破へは客観力が重要
「限界を越えよう」という響きはいいです。
その限界は超えられるモノなのかを、見極めないと本当に無駄な時間を使ってしまいます。
限界を超える必要もないし、限界はそもそも超えられない。
無理に必要のないところに根性を発揮する必要もないですね。

本の概要
- 本当の限界:生物的な限界
- 偽の限界:思い込みの限界
そもそも限界は突破不可能+する必要もない
限界があることは問題ではない
限界がないのは、人の愚かさだけ
頑張る以前に、超えられない限界は存在します。
野球未経験者が、30歳過ぎてからプロ目指そうとしても、生物的に不可能です。
でもテスト前の勉強だったら頑張れるはずです。
超えることが、『可能な限界』と『不可能な限界』の見極めが重要です。
目次
まえがき:無理なく限界を突破する方法
1:限界にまつわる3つの勘違い
2:バイアスから逃れて自由になるための4つの扉
3:知るだけでかかりにくくなるバイアスの罠20
4:無理なく限界を超える3つの突破力
5:限界を突破してチャンスをつかむ!10週間プログラム
あとがき:メンタリストの特技は「あきらめること」
最終章は10週かけて行うワークが、週単位で載ってあります。
印象に残った内容
・生まれつき内向的、不安傾向が高い人はいる
そんな人に、限界を超えて大量のコミュニケーションを要求するのは、酷な話。
・何も信じず、そして何も疑わず、ただ確かめろ
根拠がない限界を信じずに、ひたすら行動と検証を繰り返すのが最適解。
検証が失敗の場合は、やめればいいだけ。
とはいえ、なかなか検証をできない人が多いのが現状。
- 失敗が怖い
- 今の状況を変えたくない
- 新しいことをする余裕がない
- これまでの努力を無駄にしたくない
これらから抜け出さないと、検証のスタート地点にさえつけない。
・隠れナルシストバイアス
→自分は平均より上だと無意識に思ってしまうこと
隠れナルシストバイアスにかかっている人は、大勢います。
本当に人より、上かもしれないが、検証せずに物を言っているのはだめ。
隠れナルシストバイアスは、僕もかかっているなと感じます。
周囲に自覚ある人が複数いました。
意外と自分に自信をもっている人が多い印象です。

人間の脳は変化を嫌います。
このバイアスから抜け出すため、現代では特に仮説を、スピード感持って検証し、変化できる人が強い。
バイアスから抜け出すための4つのテクニック
人間誰しもバイアスを持っています。
そのバイアスから抜け出す、4つのテクニックです。
1:合理脳を起動する
ワン・アット・ア・タイム戦略
例)A社を徹底リサーチ→B社→C社
同時に複数社調べると、判断力が下がってしまう。
1度に一つの情報で余分な、データ干渉を避けられる。
◯困ったときは真ん中を取る
- 1.直感でどれくらい重要か自問
- 2.その情報が間違っていたらと想像
- 3.1と2の重要度を比べ真ん中を取る
人は極端にものごとを捉えがち、↑はそれを避けられる。
◯問題分割
問題を小さなステップに分けて、判断回数を増やす。
◯同じ問題を2度考える
- 自分一人で2回考える
- 他人の意見を取り入れ考える
- 見積もりは2回取ると覚えておくと良い
2:時間感覚を変える
ひとは、未来の失敗に対するイメージが足らない。
▼
わざと最悪な未来を思い描くことで視野が広がる
確証バイアス→これに注意。
自分に都合の良い情報ばかりを集め、反対する情報を無視する傾向のこと。
3:計画性に直感に勝つ
明確なステップを指示することで、正しい判断をしやすくなる。
「いつ、どこで、どのように」を決めておく。
どのようにが最重要。
心構えを決めておくことで、感情に流されにくくなる
・日単位で考える
日単位で考えた方が、結びつきを感じやすい
・計画的に休む
ただ気分で休むのではなく、予め休む日を決めて起き、計画的に休むことが重要。
4:メンタルを最適化する
ストレスが大きいときは、決断しない。
▼
これを決めておくだけでも大きい。
他人のことを判断する機会があったら、今の判断は価値フィルタバイアスではないかと考えるくせをつける。
◯こんなバイアスもあります・・・
・スマイルシーキングバイアス:ウケを狙った行動をとりがち
たとえば、プレゼントを買うとき、相手が自分の前でプレゼントを開けないとしたら? と想像しておくと、このバイアスを避けることができます。
一歩引いた目線で正しいプレゼント選びができるようになります。
書評まとめ:DaiGo『突破力』の感想

DaiGo『突破力』の感想
人間は、数多くのバイアスを持って生きています。
- バイアスの存在に気づくこと
- 思考の罠からできるだけ自由になること
この2つを知ることで、より限界を正しく認識することができます。
◯無理なく「限界」を超えるための3つのポイント
- セルフモニタリング:自分の行動や感情を記録、観察すること
- クリティカルシンキング:ものごとを批判的に捉えてしまう思考法
- 知的謙遜:自分には知識がないと素直に認め、学び続ける姿勢
自分を客観的に見つめることで、自分の限界を正しく知ることが可能になります。
『知的謙遜』に関しては、DaiGoさんの別の著書の『超客観力』でも述べられています。
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詳細は『DaiGo著『超客観力』の要約【知的謙遜の必要性】』でまとめています。
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DaiGo著『超客観力』の要約【知的謙遜の必要性】
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小ネタ
3歳の性格は70〜80歳になっても変化しない
遺伝は4〜6歳時点では弱いが、成人後はほぼ親と比例してくる。
結論、歳をとるほど、親のIQに近づいていく。
自分を客観的に見れない人は、自分の限界を知ることができないということですね。
自分の限界を知ることができないと、つい頑張りすぎて、体に負担をかけてしまいます。

おすすめの方
- 頑張り過ぎている人
- 根性論で頑張りがちな方
- 今何かしらに限界を感じている方
以上一つでも当てはまる方、ぜひ読んで見てください。
“最後に”
失敗に負けそうになったときのコツは、諦めること。
仮説が間違いだとわかった時点で判断すること。
本当の限界は超えられない壁。
無理に越えようと、無駄な時間を使わないように。