本記事について
- 地元の国立大学に入りたい高校生
- 地方国立大学の文系は、本当に就職できないのか知りたい
- 国立とはいえ、田舎の国立大なので、若干コンプレックスがある
以上のような心配をしている、地方国立大文系の大学生、地方国立の文系学部に進学検討中の高校生向けの記事です。
実体験をベースに、文系学部の就職という点に重きを置いた記事です。
2022年現在、Web選考が主流になり、以前と比べ地方格差が幾分改善されました。
しかし、地方在住で都内での就活はとにかく物理的な不利がかなりあります。
地方国立大学で特に文系は就活の時、何もしていないとかなり大変です。
就職できないわけではないが、準備なしでは苦労します。
戦略を立てたうえでの就活を強くおすすめします。

地方で働く気がないなら、東京、大阪、愛知などの都市圏に出ることを強くおすすめします。
選択肢が地方と比べられないくらい多いです。
高校生の方は、若いうちの経験は一生の思い出にもなるので、よく考えて地方国立大学に入学するかを考えましょう。
学費だけで選ぶと長い目で見ると後悔することがあるかもしれません。
記事の内容
- 「地方国立大学の文系は就職できない」わけではない
- 地方国立大学文系はウリがないと就職に苦労する
- 地方国立大学文系の学生が就職活動までに準備すること
筆者の情報
弘前大学の文系学部を卒業しています。
ド田舎の青森県にある唯一の国立大学で、北海道民がかなり多い大学です。
立地的に近場の大都市、札幌・仙台に行くにも、距離がある辺鄙な場所にある総合大学です。
メインで東京、サブで仙台で就活を行いました。
県内での就活は一才せず、全て都市部に出て活動を行いました。
※東日本での就活体験をもとに作っています
地方国立大の文系は私大や理系と比べ、学費がかなり安く、場所によっては家賃も安く、資金面で通いやすいのでいいですね。

東京、愛知、大阪に近い大学であればまだいいですが、都心部から離れた大学であれば、就活に向けて準備が必要です。
超田舎の本当の'地方’の国立大文系卒の人間が書いた記事です。
都市部から外れた駅弁大学の方に参考になるように書いています。
「地方国立大学の文系は就職できない」わけではない

「地方国立大学の文系は就職できない」わけではない
地方国立大学の文系卒でも就職はできます。
ですが、準備、覚悟が無いとかなり苦労します。
理系と比べたらはるかに難易度が高いかなと感じます。

県に一つしかない国立大学の生徒だったとしたら、県内就活ではよほどではない限り、書類では落ちません。
同大学の知人A(出席数ギリギリ)は、県内で就活し、内定を複数社もらっていました。
地元企業はやっぱり地元の国立大学生を取りたいようです。

田舎の企業は関東の上位私大の出戻りより、地元国立大学の方が、なぜか評価が高いです。
特に高校から地元の進学校、県内唯一の国立大学の流れでだと、もっとも有利です。
ですが、これはあくまで大学がある県内での就活限定です。
東京に出てしまうと、県内での有利さも消滅して、関東の上位国立・私大生とも戦わなくてはいけなくなります。
私の場合面接で、人事に「何大学って読むの?」と、複数回聞かれました。
某企業では周りが早慶ばかりで、地方国立大学では、かなり肩身の狭い思いをしました。
都内には優秀な学生や家柄のレベルが違う人がたくさんいるので、少し凹んでしまうこともあるかと思います。

地方国立大文系でも就職はできますが、準備しないと本当に苦労します。
新卒向けエージェントに頼るのもあり
国立大生とはいえ、地方からだと転職サイト1本では大変な場合が多いです。
今は新卒向けエージェントもあります。『JobSpring』だと、あなたにとって本当に厳選した3〜4社をおすすめしてくれます。
地方からだとただでさえ、交通費、時間もかかるので、何社も何社も受けられません。
エージェントに頼って、効率よく就活すると地方学生でもデメリットが少ないです。
『20代後半で上京転職は遅くないがラストチャンス』で、東京での就職に関して語っています。
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地方国立大学文系はウリがないと就職に苦労する

地方国立大学文系はウリがないと就職に苦労する
文系は何かしらウリがないと、就職活動のときに、かなり苦労します。
こんな方は要注意
- 留学経験なし
- バイト経験なし
- 部活入っていない
- 大学時代頑張ったこと特になし
何かしら当てはまる方が多い思います。
よく言う「ガクチカ」がないと、面接で話すネタがなく、会話の引き出しが少なくなってしまいます。

いざ面接官も経験して感じたことが、バイトネタを話す方がやたらと多いことです。
バイトネタは聞き飽きているので、印象を残すためにも違う路線で話を進めた方がいいです。
バイト以外でも話せるネタがある方は強いです。
地方でも国立大学であれば、よほどの大企業ではない限り、説明会予約ができないということはないです。
自分も周りも説明会時点で予約ができないという人はいませんでした。
ただその後のES通過には、ウリがないと厳しいです。
そのために2年生中に、面接で話せるネタを作っておくことが、かなり重要です。

文系卒だと、
- 営業職
- Web関連職
- サービス関係職
あたりが今のメインになってくるでしょう。
近年は文系にもIT系の門戸開放されており、募集している企業さんが多い、とてもいい時代です。
文系でも選択肢が増えました。

文系→ITのおすすめ就活サイト
文系からIT関係職への就職を目指す方は、『エンジニア就活』がおすすめです。
文系からでも可能な案件も多く、かつIT業界に特化しているので、大学入ってから文理の方向転換を考えている方に適しています。
30歳を超えてIT業界に転職しましたが、やはり20代から業界にいる人には知識量で追いつくのは、ほぼ困難と感じます。
文系入って少し後悔してるなと感じる場合は、新卒の時点での文理変更はほぼ影響がないので、早めの方向転換をするのも検討してみてもよいです。

就活での失敗経験は、『就活失敗しても人生終了しない【転職で挽回できる】』で、まとめています。
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就活失敗しても人生終了しない【転職で挽回できる】
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地方国立大学文系の学生が就職活動までに準備すること

地方国立大学文系の学生が就職活動までに準備すること
地方国立大生が就活までに準備しておくべきことは、
- 資金
- 学生時代、「これは頑張った」と言える何か
の2つです。
大学時代は時間もあるので文系であれば、英語や簿記の資格を取っておくと、就活でも後の転職でもかなり役に立ちます。

おすすめ
おすすめはTOEIC800点以上、簿記2級です。
大学生のうちは時間ありますが、そのことにあぐらをかかず、短期集中で行うことをおすすめします。
この資格あれば、その他大勢から大幅に抜けられるし、転職市場でも強い資格です。
リモート授業が増えた今、通学の時間や、空きコマを有効的に使って勉強を進めていきましょう。
文系だと少なくとも、英語の資格があると有利です。
逆に何も無いと、海外取引がある企業によっては、突っ込まれたりします。
英語や簿記は、日常生活でもプラスになるので、勉強して損はないです。
コロナになってからやたらと、お金関係の動画や本が増えました。
時代的にも早いうちに勉強しておくと、社会に出てから優位に立てます。

職業の選択肢を広げる上でも勉強しておくとよいでしょう。
『TOEIC800点までの勉強の手順【3段階で解説】』で、TOEICの勉強法を解説しています。
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TOEIC800点までの勉強の手順【3段階で解説】
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まとめ:地方国立大学の文系卒でも就職はできる

地方国立大学の文系卒でも就職はできる
地方国立大の文系は
- 学費が安い
- 学歴フィルターは少ない
- 大学のある県内では就職に有利
- 東京での就活は準備しないと悲惨
自信を持って
東京に出てしまうとパワーは弱まってしまいますが、国立大学です。
地方の大学だとしても一定評価されます。
わかる人は国立大学への入学する凄さを理解してくれます。
あまり自分を卑下せずに、しっかり準備して就活に望めば、十分に都内でも戦えます。
資金面で仕方なく地元の国立大学に入る方もいると思います。
やる気のない大学生活を送っていると、就活の時かなり苦労します。
2年生までに資格取ったり、何かしら活動したりなどしておくことを本当におすすめします。

地方国立大学生で特に文系は、事前準備がかなり重要です。
田舎の大学はマウントを取られ、馬鹿にされることも多々あります。
地方国立大学生だとMARCHの学生が気になる方が多いか思いますが、教科数が違いすぎて、そんな比較は不毛です。
地方はレベル低いと言われますが、全教科勉強して入った国立大学です。
罵詈雑言に負けずにがんばりましょう。
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