本記事について
- 地元の国立大学に入りたい高校生
- 地方国立大学(特に文系)は、本当に就職できないのか知りたい
- 国立とはいえ、田舎の国立大なので、若干コンプレックスがある
以上のような方向けの記事です。
「地方国立大学生の文系学部の就職」という点に重きを置いた記事です。
2023年現在は、Web選考が主流になり、地方格差が少し改善されてきています。
しかし、地方在住で都内での就活は、とにかく物理的に不利な点が多くあります。
地方国立大学の特に文系は就活の際、それまでに準備をしていないとかなり苦労します。
就職できないわけではないが、準備なしでは苦労します。
戦略を立てたうえでの就活を強くおすすめします。

地方で働く気がないなら、東京、大阪、愛知などの都市圏に出ることを強くおすすめします。
選択肢が地方と比べられないくらい多いです。
高校生の方は、若いうちの経験は一生の思い出にもなるので、よく考えて地方国立大学に入学するかを考えましょう。
学費だけで選ぶと、長い目で見た場合、後悔することがあるかもしれません。
記事の内容
- 「地方国立大学の文系は就職できない」わけではない
- 地方国立大学文系はウリがないと就職に苦労する
- 地方国立大学文系の学生が就職活動までに準備すること
筆者の情報
弘前大学の文系学部を卒業しています。
ド田舎の国立大学で、北海道民がかなり多い大学で、立地的に近場の大都市、札幌・仙台に行くにも、距離がある辺鄙な場所にある総合大学です。
メインで東京、サブで仙台で就活を行いました。大学がある県内での就活は一切せず、全て都市部に出て活動を行いました。
※東日本での就活体験をもとに作っています
東京、愛知、大阪に近い大学であればまだいいですが、都心部から離れた大学であれば、就活に向けて準備が必要です。
就活の際は移動代で〜十万円かかり、スーツなど身だしなみの準備でもお金がかかってきます。
地方在住の場合は、アルバイトの賃金も低い傾向になるので、2年生のうちから動いておくことをおすすめします。
目次
「地方国立大学の文系は就職できない」わけではない

「地方国立大学の文系は就職できない」わけではない
地方国立大学の文系卒でも就職はできます。ですが、準備、覚悟が無いとかなり苦労します。
理系と比べたらはるかに難易度が高いです。
地方国立大学は地元企業に有利
県に一つしかない国立大学の生徒だったとしたら、県内就活ではよほどではない限り、書類では落ちません。
地方企業は、関東の上位私大の出戻りより、地元国立大学の方が評価が高く、地元の企業にはかなり有利に働きます。
特に高校から地元の進学校、県内唯一の国立大学の流れでだと、もっとも有利です。
ですが、これはあくまで大学がある県内での就活限定です。
東京に出てしまうと、県内での有利さも消滅して、関東の上位国立・私大生とも戦わなくてはいけなくなります。
某企業のグループディスカッションでは周りが早慶、マーチ勢ばかりで、大学名を名乗る際に、どこにある大学か周りが知らず肩身の狭い思いをしました。
都内には優秀な学生や家柄のレベルが違う人がたくさんいるので、少し凹んでしまうこともあるかと思います。

文系学生は就活の準備が重要
地方国立大生でも就職はできますが、準備しないと本当に苦労します。
特に文系の学生は理系の学生と比較した際、特化した知識をアピールしにくいです。
そのため、前もって自分の強みは何か、学生時代に何を学び会社で活かすことができるのかを明確化しておきましょう。
新卒向けエージェントに頼るのもあり
国立大生とはいえ、地方からだと転職サイト1本では大変な場合が多いです。
今は新卒向けエージェントもあります。『JobSpring』だと、あなたにとって本当に厳選した3〜4社をおすすめしてくれます。
地方からだとただでさえ、交通費、時間もかかるので、何社も何社も受けられません。
エージェントに頼って、効率よく就活すると地方学生でもデメリットが少ないです。
地方だと都内などの都市圏に出て就活をする人は一部なので、大学自体のコネも少ないので、エージェントのような外部の人間に頼って、就活すると相談相手もできるので良い面もあります。
用意が必要なものや、面接返答の仕方などを教えてくれます。
学生のうちは何を準備すれば良いのか、どんな対応をするべきなのかがわからない場合も多いと思いますので、周囲にOB・OGがいない方はエージェントから教えてもらうのも良いです。
恥ずかしかったり、面倒だったりするかもしれませんが、長い目でみると知らない方が不利に働いてきます。
『地方から東京への上京転職法まとめ【20代後半でも遅くない】』で、東京での就職に関して語っています。
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地方から東京への上京転職法まとめ【20代後半でも遅くない】
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地方国立大学文系はウリがないと就職に苦労する

地方国立大学文系はウリがないと就職に苦労する
文系は何かしらウリがないと、就職活動のときにかなり苦労します。
「これが自分の強み」と言えるものを1つでもいいので、用意しておきましょう。誰が聞いてもすごいと思える内容でなくとも、自分が自信を持っているもので大丈夫です。
文系の就活でこんな方は注意
こんな方は要注意
- 留学経験なし
- アルバイト経験なし
- 部活に入っていない
- 大学時代頑張ったこと特になし
何かしら当てはまる方が多い思います。

留学をしていた場合、面接時のハードルが上がりますが、話のネタになるので、経験者は存分に活かすべきです。
「学生時代力を入れたこと」がないと、面接で話すネタがなく、会話の引き出しが少なくなってしまいます。
バイトの話は印象に残らない
いざ面接官も経験して感じたことが、バイトネタを話す方がやたらと多いことです。
バイトの話は面接官は聞き飽きているので、印象を残すためにも、なるべく違う路線で話を進めた方がいいです。
バイト以外でも話せるネタがある方は強いです。
文系で選べる職種
文系卒だと、
- 営業職
- Web関連職
- サービス関係職
あたりが、メインになってきます。
近年は文系でもIT系の職種で募集している企業が多く、とてもいい時代です。
文系でも選択肢が増えました。

文系→ITのおすすめ就活サイト
文系からIT関係職への就職を目指す方は、『クラウドリンク』がおすすめです。
文系からでも可能な案件も多く、かつIT業界に特化しているので、大学入ってから文理の方向転換を考えている方に適しています。
30歳を超えてIT業界に転職しましたが、やはり20代から業界にいる人には知識量で追いつくのは、ほぼ困難と感じます。
文系入って少し後悔してるなと感じる場合は、新卒の時点での文理変更はほぼ影響がないので、早めの方向転換をするのも検討してみてもよいです。

就活での失敗経験は、『就活失敗しても人生終了しない【転職で挽回できる】』で、まとめています。
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就活に失敗。人生終了しないので気楽に【転職で挽回可能】
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地方国立大学文系の学生が就職活動までに準備すること

地方国立大学文系の学生が就職活動までに準備すること
地方国立大生が就活までに準備しておくべきことは、
- 資金
- 学生時代、「これは頑張った」と言える何か
の2つです。
大学時代は時間もあるので文系であれば、英語や簿記の資格を取っておくと、就活でも後の転職でもかなり役に立ちます。

おすすめ
おすすめはTOEIC800点以上、簿記2級です。
大学生のうちは時間ありますが、そのことにあぐらをかかず、短期集中で行うことをおすすめします。
この資格あれば、その他大勢から大幅に抜けられるし、転職市場でも強い資格です。
リモート授業が増えた今、通学の時間や、空きコマを有効的に使って勉強を進めていきましょう。
文系だと少なくとも、英語の資格があると有利です。
逆に何も無いと、海外取引がある企業によっては、突っ込まれたりします。
英語や簿記は、日常生活でもプラスになるので、勉強して損はないです。
コロナになってからやたらと、お金関係の動画や本が増えました。
時代的にも早いうちに勉強しておくと、社会に出てから優位に立てます。

職業の選択肢を広げる上でも勉強しておくとよいでしょう。
『TOEIC800点までの勉強の手順【3段階で解説】』で、TOEICの勉強法を解説しています。
-
TOEIC800点までの勉強手順【履歴書でアピール可】
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まとめ:地方国立大学の文系卒でも就職はできる

地方国立大学の文系卒でも就職はできる
地方国立大の文系は
- 学費が安い
- 学歴フィルターは少ない
- 大学のある県内では就職に有利
- 東京での就活は準備しないと悲惨
自信を持って
東京に出てしまうとパワーは弱まってしまいますが、国立大学です。
地方の大学だとしても一定評価されます。
わかる人は国立大学への入学する凄さを理解してくれます。
あまり自分を卑下せずに、しっかり準備して就活に望めば、十分に都内でも戦えます。
資金面で仕方なく地元の国立大学に入る方もいると思います。
やる気のない大学生活を送っていると、就活の時かなり苦労します。
2年生までに資格取ったり、何かしら活動したりなどしておくことを本当におすすめします。

地方国立大学生で特に文系は、事前準備がかなり重要です。
田舎の大学はマウントを取られ、馬鹿にされることも多々あります。
地方国立大学生だとMARCHの学生が気になる方が多いか思いますが、教科数が違いすぎて、そんな比較は不毛です。
地方はレベル低いと言われますが、全教科勉強して入った国立大学です。
罵詈雑言に負けずにがんばりましょう。
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