『転職大全』を読みました。
ほとんどの社会人が経験するであろう転職について、会話形式で読みやすく書かれています。

ざっくり概要
転職の心構えから、エージェントの使い方、活動中の動き方などが説明されています。
初めて転職の転職を考えている人は特に、役に立つ内容が載っています。
この本がおすすめな人
- 人事担当
- 初転職する方
- 転職活動中の方
- なんとなく転職してきた方
- これから転職しようと考えている方
本の情報紹介
2019年4月出版
334P、読了まで120分
小林 毅 著
作者の小林さんは、YouTubeでも、転職関係についてアップしています。
そちらも非常に参考になるので、時間がある方はご覧ください。
目次
『転職大全』の要約→この本で転職が怖くなくなる

『転職大全』の要約→この本で転職が怖くなくなる
特に初めて転職をする時は、何から準備をしていくべきか、わからないことがあるでしょう。
この本を読んでおけば、準備面で必要なことが具体的にわかります。

本の概要
転職を思い立ったら、何から始めるかが、まとまっています。
情報収集から、自己分析、エージェントの使い方も網羅されています。
目次
- プロローグ:転職が怖い理由
- 1:転職を考えたとき、まず何から始めるか
- 2:転職マーケットの生態系
- 3:「なぜ自分は転職するのか」を理解する
- 4:企業はどんな人を本当は求めているのか
- 5:戦える職務経歴書を作り上げる
- 6:面接という戦場で勝つための戦術
- エピローグ:転職後に陥るジレンマ
転職方法が、順序立てて説明されています。
無計画に転職すると、将来的に困る結果になり、結果的に失敗してしまいます。
失敗しないための転職方法がわかる本です。
印象に残った内容
読んで印象に残った内容を簡単にまとめていきます。
「自分の強み」と「市場」を知っていることが重要
4つのパターン分けられる。
- 自分の強みも市場も知っている→計画型
- 自分の強みは知っているが、市場を知らない→直感型
- 自分の強みは知らないが、市場を知っている→依存型
- 自分の強みも市場も知らない→混乱型
若手の方は、「依存型」になる傾向がある。
リテラシーが高いので、転職の情報は仕入れられるものの、自分の強みがわかっておらず、評価されているのは若さだけという落ちも多い。
若さを失った途端、「混乱型」にシフトしてしまう。
エージェントを見極める
✔︎エージェントのタイプ
- コーチ
- メンター
- カウンセラー
- アドバイザー
- コンサルタント
自分と相性が合うタイプを見つけることが、転職成功のために重要。
会社を辞めてからの転職はデメリットだらけ
退職後に資格とか、大学院行ったら、逆に評価されない。
- 離職期間に何してたんだろう?
- 何か病気でもあるのか?
など、下手な疑いをかけられる。
会社を辞めてまで、取る価値のある資格はほぼない。
やりたい仕事より、経験したきた仕事を評価される
願望だけでは、通用しない。
今の会社が、
- 面白くない
- 給料も上がらない
- 将来性も上がらない
こんな理由での転職は、ありふれている。
言い回しに気をつけて、転職理由を精査していこう。
現職でも評価はされている
▼
でもそれだけだと満足できない
▼
さらに経験値を積みたい
▼
現職ではその環境がない
▼
他社へその機会を求めている
こんな流れで前向きに燃えている人アピールが必要。
転職活動3つの鉄則
- 自分を知る
- 相手を知る
- 対策をする
◯求人票
- 緩い求人票ほど、採用基準が高い
- 細かい求人ほど意外と融通が効く
ペルソナ設定があいまいで、応募数重視の求人は、採用意図が絞り切れておらず、基準が曖昧な傾向あり。
◯職務経歴書
負の情報は隠すのではなく、自分自身で消化すること。
マイナス面を書いて、自分の弱さを見せた。
「それでも採ったのはあなた方ですね」と、大義名分を与えるような、候補者は黒い感じがする。
職務経歴書の目標=会いたいと思わせること。
面接で聞いて欲しいことを散りばめておくといい。
闇雲に応募しない
✔︎同時進行で応募する案件は6件程度が目安
選択と集中→応募しない案件を決めることでもある。
目標は、理想の会社1社から内定をとること。
転職は手段であり、目的ではなく、内定取りのゲームでもない。
仕事が嫌
▼
仕事辞める
▼
応募しまくる
▼
落ちまくる
▼
出た内定に飛びつく
▼
ブラック案件で最初に戻る
企業は問題解決をしたいから採用する。
その問題を自分ならこのように解決できるという流れを演出する。
自分の経験を活かして問題を解決する、そのために自分はここに来ている。
↓
書類が通ったから志望理由を考える=順番が違う。
書評まとめ:『転職大全』の要約→転職力をつけていこう

『転職大全』の要約→転職力をつけていこう
書類が通ったから志望理由を考える→順番が違う。
とりあえず応募しまくって、通ったところから、動機を考えていく作業は時間の無駄。
自分がなぜ応募するのか明確な企業であれば、そんなことはないはず。
過去にエージェントで、「とにかく応募して、書類が通ったところから、準備していけばいいですよ」という人がいました。
それは、この本からするとNGです。
約2cmほどある本ですが、会話形式のため、ボリュームの割にスラスラ読むことができます。
堅苦しい本が苦手な人でも、読みやすいので、今まで本を読んで来なかった新卒の方にも、おすすめします。

おすすめの方
- 人事担当
- 初転職する方
- 転職活動中の方
- なんとなく転職してきた方
- これから転職しようと考えている方
以上一つでも当てはまる方、ぜひ読んで見てください。
“最後に”
自分の強みと、市場を理解し、準備、行動することで、いい転職につながる近道のようです。
前向きに頑張っていきましょう。