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『リープ・マーケティング』の要約【重要な4戦略】

2020/08/24

リープ・マーケティングの要約

IS

30代中盤の会社員|経歴:地方国立大文系卒▶︎飲食▶︎人材▶︎貿易▶︎IT|転職4回経験|マーケティング企業のSEO職|ブログ運営歴4年|仕事関連、本の要約、レビュー記事を執筆中lGoogleローカルガイドレベル8|TOEIC855

リープ・マーケティング』を、読みました。

中国推しの本ですが、フラットな目線で要約していきます。

筆者
筆者

 

ざっくり概要

中国のベンチャーと、日本企業のマーケティング戦略について書かれています。

物理的な距離は近い国ですが、マーケティングにおいては真逆の国で、近年、飛躍的成長を遂げています。

その中国のマーケティング戦略について解説された1冊です。

 

この本がおすすめな人

  • 中国が伸びている理由を知りたい
  • 他国と比較した日本の現状を知りたい
  • いまだにMade in Chinaはイケてないと思っている

 

この本の情報紹介

2020年月6出版

256ページ、読了まで150分

永井竜之介 著

 

アメリカを追い抜こうとしている中国の、急成長を遂げた理由が、タイトルの『リープ・マーケティング』です。

 

直訳で飛躍的なマーケティング。名前の通りで、劇的な進歩を遂げた中国のマーケティング戦力です。

 

日本は真逆のマーケティングスタイルを取っており、双方の戦略の違いが比較されています。

 

この本を読むと、中国が急速に伸びている理由がわかります。

 

以降、簡単にポイントを要約していきます。

 

 

 

リープ・マーケティングの要約=中国の4つのマーケティング戦略

壁をぶち壊し脱出した男の写真

リープ・マーケティングの要約=中国の4つのマーケティング戦略

 

中国のキャッシュレスが進んでいるとよく聞きますが、日本じゃ考えられないほど、進んでいます。

いまだに、現金のみ対応のところがあるので、日本が同じ状況になるのは遠そうです。

筆者
筆者

 

本の概要

日本が学ぶべき、中国の4つのマーケティング戦略がまとめられています。

  • 加点型マーケティング
  • 未来共創型マーケティング
  • ブルーポンド戦略
  • ブリッツスケール

思考法が日本と逆のため、同じ過去30年間で、大きな差が開いてしまっています。

 

目次

  • 序章:日本にとって中国は絶好の比較対象
  • 第1章:加点型マーケティングー出る杭は打たず、さらに伸ばす
  • 第2章:未来型共創マーケティングーパートナーとつながり、未来をつくる
  • 第3章:ブルーポンド戦略ーポンド(池)をつくり、オーシャン(海)へと広げる
  • 第4章:ブリッツスケールー高い目標を掲げ、急拡大させる
  • 終章:リープ・マーケティングを現場へインストールする

 

中国は、お隣ですが、マーケティング戦略は全く異なっています。

 

マーケティング論だけではなく、日本の教育・評価制度に関しても触れられています。

 

内容の簡単な要約

リープ・マーケティングの根幹である、4つの戦略についてまとめていきます。

 

キャッシュレス化を例に取ると。中国では、「現金0・行列0・待ち時間0」が当たり前の社会になっています。

 

ウィーチャット・ペイ、アリペイなどを使って、スムーズな買い物が可能です。

 

これも日中の、マーケティング戦略の違いにより、キャッシュレス社会に大きな差が出ました。

 

 

加点型マーケティング

尖ったアイデアも、切り落とさずそのまま伸ばしていく手法。

 

試行錯誤を繰り返して、価値の最大化を目指していくものです。

 

日本はその逆で、減点型マーケティングです。

 

不安要素など吟味したり、計画を細かく練ったりするのが特徴。

 

加点型マーケティングの一例

最低限の価値を持った商品(MVP)を出す

MVPをリリース→市場からフィードバックをもらう→即改善・再リリース→最高の製品の実現する

 

ドローン大手のDJI社が、この例に当てはまります。

MVP製品を即世に出しては、反響を受け、改良を重ね、アップデート繰り返し、再度製品をリリース。

この繰り返しを行い、世界シェアを取っていきました。

 

これと反対に、日本は予防系ディスカッションに偏っています。

 

商品開発時に、想定される危険な点や、問題点の話し合いに終始してしまっています。

その間に中国は逆の促進系ディスカッションを行い、利点をさらに推し広めていくための話し合いをしています。

 

教育面を見ると、日本人は、マイナス回避のマインドを、幼少期から刷り込まれています。

 

人と一緒、変なことをしない、人に迷惑をかけないなど。

 

中国人は人にだまされないように、下に見られないように、教育されています。

 

教育の土台が正反対なので、マーケティングにも違いが出ています。

 

日本と中国社会の違い

日本社会は、幼少期からのマイナス回避マインドで、減点されないように、働いていきます。

そして従順な社畜の完成です。

促進マインドの社会では、『失敗経験がない=挑戦をしてこなかった』と見なされます。

大きな違いです。

 

 

未来型共創マーケティング

顧客をターゲットではなく、仲間をして捉えること。

 

顧客の潜在ニーズを開拓し、顧客を未来へ引き連れていくこと。

 

スマホのシャオミが例にあげらています。

企業と顧客の距離が非常に近く、仲間として捉え、日々いただく声を商品に活かし、スマホ業界世界4位の生産台数まで登りつめています。

 

未来型共創マーケティングには、ネットワーキング・スキルが重要

中国では、公私問わず、使える人脈はフル活用しています。

 

ですが、人を使って終わりではなく、共存共栄を重要視しています

 

未来型の共創=探索活動
  • 外の相手とのネットワーク形成を意識
  • 探索活動をしての共創
  • 新しい価値の啓蒙

 

以上3点が中国ベンチャーから、日本が学ぶ点です。

 

90年代の、「選択と集中」の誤解により日本は失敗しました。

 

事業の深掘りに専念してしまい、リスクを取った新規事業にこぞって手を出さなくなりました。

 

その後どうなったかは、平成の約30年間を見ればお分かりでしょう。

 

覚えておきたい違い

  • 深化→短期目標(標準化されたものをシステム的にこなしていく)
  • 探索→中長期目標で、失敗容認のチャレンジ歓迎型(各自の自主性重視)

 

 

ブルーポンド戦略(青い池)

小さくてもいいので製品・計画を、数を打って当てていく戦略。

 

よく聞く、「ブルーオーシャン」を狙っていると、戦略を立てている間に、市場も環境も変わって、狙いが失敗してしまいます。

 

小さいものでもいいので、新しい戦略や製品、サービスを大量にリリースすることから始めます。

競合の状況を見て、取捨選択し、選ばれたものに、一気に資源を投下していき、一気にブルーオーシャンにしていきます。

一気の拡大を「ブリッツスケール」といいます。

 

真似ではなくベンチマークが重要。

 

ブルーポンドを大量に生み出すには、『ベンチマーキング・スキル』が必要。

 

ベンチマーキング・スキルとは

他社のビジネスを分析して、自社に取り入れるスキルのこと。

この力は、日本は低く、中国は高い。

 

驚きなのは、中国では、お年玉もキャッシュレス化しています。

 

遅れたら恥の文化で、シニア層も流行に乗ってきます。

 

日本と大きく違う点かなと感じます。

 

ポンド→オーシャンへ

ポンドを大量生産して、オーシャンの源を作っていく。

ポンドを大量に作るためには、ベンチマーキングスキルを身につけ、学んで、真似ていくことが必要。

副業でベンチマーキングスキルが身に付く。

 

 

ブリッツスケール

電撃的拡大を意味します。

 

大量に作ったポンドの中から、選択と集中を行い、決めたポンドに大して集中投下していくことです。

 

ポイント

ポイントはスピード

ゴールをどこにおくか、が最重要。

高い目標を掲げ、急速拡大でライバルを置き去りにしていく勢いが必要きます。

 

まずは自由にやってみる。

 

そのために、『初めから失敗を悪としない価値観』が必要になってきます。

 

日本の悪い点

日本は、「失敗=悪」の文化が根付いて、非常に挑戦がしにくい環境です。

失敗を悪とする、減点評価は、日本の教育制度でも根深い問題にもなっています。

「失敗は0点」で、「成功はプラス」という加点方式が望ましいです。

 

 

書評まとめ:中国のリープ・マーケティングの要約→失敗を恐れず挑戦しよう

山の上で重い石を押し運男の写真

まとめ:リープ・マーケティングの要約→失敗を恐れず挑戦しよう

 

スピード感と挑戦が、今のサイクルの早い世界で戦っていくために重要なことがわかりました。

 

この本で学んだことを、このブログを書くという作業でも、活かせると感じます。

 

挑戦しないのと、完璧主義は、社会・個人の成長には、悪い影響を与えるのではと感じます。

筆者
筆者

 

おすすめの方

  • 中国が伸びている理由を知りたい
  • 他国と比較した日本の現状を知りたい
  • いまだにMade in Chinaはイケてないと思っている

 

以上一つでも当てはまる方、ぜひ読んで見てください。

 

“最後に”

日本の『失敗は悪』の教育・評価方針が、成長鈍化の根元だと感じます。

失敗したら0点、成功したら点数がつく、失敗はマイナスではない。

 

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