
とりあえず、男女問わず「私が私が」と、自己主張が強いアラサーは、一回読んでみた方がいいです。
ざっくり概要
前半は、7人の特性が違う登場人物の、仕事に対する価値観の変化を中心に、漫画形式で描かれています。
後半は漫画の登場人物それぞれの仕事の価値観をもとに、自己分析ワークを行っていき、これからの読者の生き方を模索していく流れです。
この本がおすすめな人
- アラサー
- 尖り人材
- 今の職場に満足していない
- 協調性がなく、社内で浮いている方
一言でまとめると、
のあなたに、読んで欲しい本です。
この本の情報紹介
2020年8月出版
354ページ、読了まで120分※ワーク除く
北野 唯我 著
これからの生き方。の要約→人生に迷いが生じている方にヒントをくれる本

これからの生き方。→アラサーで人生に迷いが生じている方にヒントをくれる本
自分の価値観が、会社の理念、上司、同僚等と合わない場合、ストレスになりますよね。
社会人は会社にいる時間が長いので、会社だけで、自分の価値観を満足させようとしがちですが、そこが間違いという指摘をこの本からもらいました。

本の概要
「価値観」に焦点を置いています。
前半の漫画パートで、主人公の価値観を中心にして、周りの上司、同僚やアプローチ先のオーナーがそれぞれ持ってる価値観を、主人公と対比させて、心情の動きが表されています。
人は変われる。各年代によって価値観を変化さえて、対応することができるということが学べます。
今の自分の振る舞いのままで大丈夫か?
考えることができる本です。
目次
- 第1章:漫画編(物語編)
- 第2章:ワーク編(自己分析編)
- 第3章:独白編
第1章は、漫画なので、サクサク読めます。
登場人物それぞれの心情を読み取れるとより楽しめます。
なぜ働くのか? 聞かれたら、なんと答えますか?
第2章は、具体的なワークです。
自分の価値観を洗い出して、自信が大事にする価値観をベースにして、これからどう生きていくべきかを深ぼっていきます。
この本の本題部分です。
ターゲットが30歳前後の本なので、仕事が充実してきながらも、将来に不安を抱えやすいアラサー世代にピッタリの内容です。
第3章は、筆者の北野さんの経験をもとにした、人生で感じたことを振り返っています。
なぜ働くのか、自分は何を求めているのか?
聞かれてすぐに答えられないあなたに、この本はおすすめです。
これからのキャリアの作り方(20代前半〜アラサー向け)
第2章のワークの4つのタイプごとの、「これからのキャリア形成」に関して触れていきます。
仕事の価値観をベースにして、今後のキャリアを4つの型に分けて、自分が当てはまった型のワークを中心にこなしていきます。
20〜30代前半の方向けに、40代以降の戦い方を考えていくワークです。
これからの時代、このままでいいのか少しでも不安がある場合は、
- あなたのキャリアプランの見直し方
- 将来弱点になるである箇所
が、このワークを通して、自己分析できます。
渋沢栄一さんの、「知・情・意」をもとに、これからの生き方を描いていきます。
4つのキャリア分類
- スキル型:知恵・スキルをキャリアにしていくタイプ
- 意思型:気持ち、向上心をもとにキャリアを積んでいくタイプ
- チーム型:他人のことを想い、リーダー的役割を中心にキャリア形成していくタイプ
- バランス型:上3つが同居しており、尖った特徴はないタイプ
スキル型
- 差別化が将来の壁
- 自分を客観的に見ることができるのは強み
- 欠点は自分に関してそれほど意思がないところ
- 応援したい人や、テーマを見つけることが重要
- キャリアの途中で、自分の色を出さないといけない
意思型
- 環境を強引にでも変えることも重要
- 自分の得のために誰かを利用する=最低
- 敵を倒す、勝つ、目標の達成→これらに重きを置きがち
- 自分だけよければいい、勝ち逃げみたいなのは、アウト
- 自分の心の弱さにどう打ち勝つか、ブレない使命を見つけよう
- 人と人の成功は、WIN-WINでなければ、将来的に軋轢が生まれる
- 相手を損させない勝ち方を学ぶこと→20〜30代のうちに身につけよう

チーム型
- 職種・場所選びが重要
- 動機をきちんと聞くことが重要
- 真面目で騙されやすい傾向にあるので注意
- 人を見る力の習得→これが足りない場合が多い※最重要
- 成果を出すためには、結論粘り強く前に進めるかしかない
バランス型
- 自分の軸が弱め
- 早い段階で人を率いる経験を積むこと
- きちんと成果をアピールする術を身に付けること
- 世渡り上手な分、権力に屈服してしまう部分がある
- 器用貧乏になりがち、うまくやっていく力は抜群だが、目立ちにくいのが欠点
- 自分が上げた成果に関してはきちんとアピールして、正当な評価を得るようにしましょう。
この4つの型は、ずっと同じではなく、人生のフェーズによって変わってきます。
20代は元気で意思型で通していても、40代に入り自分よりも育成の方がメインになってきて、チーム型に移行するなど。
今の自分の型を理解して、将来を予測して、これからの生き方を決めていくのが、この作業です。
ちなみにアラサーは、意思型、スキル型が比較的多いようです。
書評まとめ:これからの生き方。

まとめ:これからの生き方。の要約
自分の意見を意地でも貫き通すことは、その場ではいいが、追々のことを考えると他社目線になれておらず、敵を作り、将来的に詰む可能性が高いことがわかりました。
この本が言いたいことは、「今はいいが、これからを考えると、他の価値観も頭に入れて、自分の生き方を変えていかないと生き残っていけない」ということだと感じました。
自分の価値観を満たすときに、会社に全てを依存しないことも大事です。。
全部会社で満たそうと思うと、それができないときに、不満につながっていき、人生の幸福度を下げてしまいます。
最初から価値観はひとつの場所で満たそうとせず、仕事、趣味、副業などで分散して満たそうと思っておくことが重要。
人間も動物なので、エネルギーは絶対落ちていきます。
そうなってから苦労しないように、アラサー世代は、これからの生き方を考えないといけないですね。

おすすめの方
- アラサー
- 尖り人材
- 協調性がなく、社内で浮いている方
以上一つでも当てはまる方、ぜひ読んで見てください。
最後に
あなたが働く理由はなんですか?
あなたのこれから人生をどう生きていくか、考えるきっかけになる本です。