本記事について
津軽弁から標準語への変換についてまとめています。
もはや外国語に近い方言のため、英語よりも難しい可能性が大です。
記事の内容
- 津軽弁→標準語変換の概要
- 標準語からの津軽弁への変換
- 津軽弁→標準語:よく使う言葉
筆者の経歴
津軽弁のネイティブです。
今回の記事を読むとある程度は理解できるようにはなります。
80代オーバーが使う、コテコテの方言は50〜60代でも使われなくなってきており、特に最近の20代世代は、テレビやYouTubeの影響か、訛りがなくなってきて、いずれ標準語になりそうです。
津軽弁は他県と大きく異なっているため、メディアではよく変な記号で表現されます。
リスニングが異常に難しく、恐らく英語の方が楽です。
ちなみに漁港が有名な「八戸市」近辺や、下北半島の「むつ市」付近では通じません。
青森市内は比較的弱い訛りのため、県内の中ではキレイめな言葉を使う人がほとんどです。
津軽弁はおもに津軽平野に位置する、弘前市、黒石市、五所川原市近辺が本場です。特に西北五地域と呼ばれる地域は中でも訛りがきついエリアです。
みんな標準語は話せますが、話すと浮くので使う方はほぼいません。
津軽弁→標準語変換の概要

津軽弁→標準語変換の概要
標準語とは大きく違っており、全く違うものです。
津軽弁と標準語の大きな違い
- 早口
- 濁点が多い
- 口をあまり開けない
- リスニングが最高難易度
- 言葉の異常なまでの短縮
- 標準語にはない音がある
- 完璧な文字起こしはほぼ不可能
北海道、東北内でも通じる単語もあります。
メールなどの書き言葉は、普通に標準語を使います。濁点と平仮名が多くなってしまうので、文末など部分的に使用する程度です。
津軽弁は、他県はおろか、同県内の地域人にも通じない、非常に特殊な言語です。
同じ県内なのに、南部と下北地方の人には、気を使って会話します。
お互い牽制して、結局標準語で話すことが多いです。

余談
県内のテレビは県外出身のアナウンサーもいるので、標準語で放映されています。
ローカルCMでも標準語のパターンも多いです。
標準語からの津軽弁への変換

標準語からの津軽弁への変換
標準語から津軽弁の変換を簡単にまとめました。
代名詞、主格
最初は重要な、英語でいう「I, my, me, mine, we, our, they, them, his, her, these」などです。
私、俺 | わぁ、おら(年配に多い) |
あなた、お前 | おめ、な(年配に多い) |
私たち | わぁんど、おらんど |
彼ら、それら、これら | あいんど、そいんど、こいんど |
これ、それ、あれ、どれ | こい、あい、そい、どい |
これら知っていると主語が掴みやすくなるかと思います。
助詞
お前さ | おめや |
お前らさ | おめんどや(よ) |
そっちに | そっちさ |
どっちに | どっちさ |
「お前さ〜」が、「おめや〜」となる感じです。
助詞の変換
- さ→や、よ
- に→さ
に変換される感じです。これは非常にわかりにくいです。
動詞の変化
現在 | 言う(喋る) | 言う(喋る) |
過去 | 言った(喋った) | 言った(喋った) |
現在進行 | 言っている(喋っている) | 言っちゃー、言ってら(喋っちゃー、喋ってら) |
進行形が変化する感じで、現在、過去は変わりません。
例)さっきから言ってるよね?→さっきから言っちゃーばんよ?
津軽弁から標準語への変換:よく使う言葉

津軽弁から標準語への変換:よく使う言葉
頻繁によく使う言葉を載せています。
よく使う例
- とても→たげ
- だめ→まい、まね
- け→食え、ちょうだい
- 触る、いじる→ちょす
- 〜だから→〜だはんで
- 〜だよね?→〜だばん?
- 〜だと思う→〜だびょん
- じゃあね→せばな、へばな
- 冷たい→しゃっこい、しゃっけー
- 〜だけども→したばって、だばって
- 何か変な感じがする、違和感→いずい
- 〜してちょうだい→〜してけ、〜してけろ
- 〜しないとだめ→し(さ)にゃーまい、さねばまい(ね)
- カステラなどを食べて口の中の水分が奪われる感じ→むっつい
- 父母、祖父母→とっちゃ、かっちゃ、ばっちゃ(ばっこ)、じっちゃ(ずっこ)
- 自分の意思とは関係なしに何かを押してしまった場合→押ささった(〜ささるはよく使います)
標準語で表現がないものもある、地方独特の表現方法です。
おもしろ体の部位単語
- 髪の毛→じゃんぼ
- おしり→どんず
- 目→まなぐ
例)
きなのばげがら、どんずけしてまいじゃ
日本語訳→昨日の夜からお尻が痒くてだめだ
60代〜が使うようなイメージです。30歳以下の方で使っている人は、ほぼいないです。
全部書くと英単語と同じで果てしないので、よく使う代表だけにしています。
とはいえ、これら覚えるとほぼ意味はわかります。ただ問題は、聞き取れるかです。
まとめ:津軽弁変換

津軽弁変換
津軽弁は文字に書き起こすと、余計に意味がわかりにくいです。
県外の人には、ほとんど意味がわからないと思います。
本記事では細かいところを書くと、かなりわかりにくくなるので、よく使う文章のみ触れています。
こんな言葉が会話で、しかも早口で繰り広げられますが、20〜30代はかなり訛りが弱い世代です。
県全体が訛りが強いわけではなく、青森市は、弘前市比べ訛りが段違いに弱いです。
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